中学生の夏休みの宿題には、さまざまな「作文」があります。

定番の「読書感想文」だけでなく、社会科に関連した、例えば「税」「人権」「明るい社会」といったテーマについて書くものもあります。

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どのように作文を書けばいいか、というのは、みんなの悩みの種だと思います。

今回は、その作文で、説得力がある文章を書くポイントを紹介しておきます。


【ポイント1】具体的に述べる。例を出す。


言葉にすると簡単に言えますが、実際に作文に書くとなるとなかなか難しい。例文を見てみましょう。

 

(例1)A 私は料理が好きです。みんなに上手だとほめられます。

    B 私は毎日家族のお弁当を作っています。今日は、「ミニチーズハンバーグ」と 「こんにゃくとおかかの煮物」を作りました。

 

Aには「周囲の評価」が入っているので、普通の文章よりは伝わりやすく書けていますが、AよりBの方が、より具体的なので、読み手に分かりやすく、伝わりやすくなりますね。

 

「具体的に述べる」というのは、「気持ちや感想」よりも「事実や行動」を優先したほうが良いということです。

【ポイント2】「気持ち・感想」で述べるのではなく、「事実・行動」で述べること。


ここでは、気持ちや感想を書かないように、と言っているのではありません。「事実・行動」を中心に書き、その後に感想をつけくわえるほうがいいということです。

 

たとえば、

(例2)A 試合に負けて悔しかったです。

 

これを「事実」の書き方にすると。

 

B サッカーの試合に出場しました。途中までは1-0で勝っていたのですが、後半、自分のチームの足がみんな止まってしまい、動きが悪くなりました。逆転されて1-2で負けてしまいました。

 

こんな感じです。

 

これなら、「悔しい」がなくても、十分悔しいという気持ちが伝わると思います。

 

こうした「事実」のあとに自分の「気持ち・感想」を入れれば、より説得力が増すはずです。

 

なにより、「気持ち・感想」を先に書いてしまうと、そこで作文が終わってしまう。続きをどうしたらいいかわからないと途方にくれてしまいます。

 

だから、なるべく事実を並べる。そして、それに即した感想を入れる。

 

まずは、こんな構成で、作文を組み立ててみたらどうかと思います。